ビークルダイナミクス試験 – 縦方向・横方向ダイナミクスを正確に測定するためのトータルシステム

Kistler supplies engineers in vehicle dynamics with a complete sensor portfolio to capture relevant parameters.

車両開発では、徹底的なビークルダイナミクス試験が重要な役割を果たします。スポーツ性能重視でも、快適性重視でも、シャーシおよび制御システムの調整が、希望する車両特性を実現するための決定的な要素となります。こうして、自動車メーカーは、競合他社とは一線を画す、他を凌駕するチャンスを見い出すことが可能になります。
とはいえ、常に安全性を重視する必要があります。公道仕様の乗用車でも、モータースポーツのレーシングカーでも、独特な運転体験と運転時の安心感を高めるためには、安定した走行挙動に関するISO規格試験に合格することが基本要件となります。

車両が突然方向を変えた場合でも安定した走行挙動を確保するには、ABSやESCなどの制御システムを正しく調整する必要があります。車両固有の設計では、横滑り角とドリフト角の測定に基づき、縦方向・横方向ダイナミクスの特性評価を正確に行う必要があります。特にモータースポーツでは、こうした車両ダイナミクス向けの運動パラメータの測定は、決定的な競争力の鍵を握る可能性があります。

ポールポジション確定!キスラーの光学センサを用いた効率的な車両ダイナミクス設計により、以下のことが可能になります。

Thanks to the Correvit S-Motion sensor from Kistler, Emil Frey Racing improves the vehicle dynamics of its Lamborghinis.

規格試験の実施

  • 定常円旋回走行挙動(ISO 4138)
  • VDA車線変更試験(ISO 3888-2)
  • 片側が滑りやすい路面での直進走行時のブレーキング(ISO 14512)

車両の走行挙動の最適化による、パフォーマンス、快適性、安全性の向上

  • シャーシの開発と改良(ダンパーの調整など)
  • 制御システムの調整(安定化制御など)
  • ブレーキシステムの調整(制動距離の最適化など)

モータースポーツにおける走行挙動の最適化

  • 横滑り角の測定
  • ドリフト角の測定
  • ラップタイムの測定

モジュール式の測定技術のトータルソリューションでお客様をアシストし、当社の経験豊富なエキスパートが車両試験のオンサイトサポートを提供することで、最適な車両ダイナミクスの設計を実現します。

得られるメリット:

利点:

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定常円旋回走行挙動試験やブレーキ試験などで、操作中のすべての主要パラメータを取得できる、トータルな測定技術ポートフォリオ

  • 効果的な設計の基礎となる、信頼性の高い高精度の測定データ
  • 簡単なセットアップ
  • 厳しい試験条件に最適
  • 設定および測定ソフトウェアが付属
  • メーカー各社のデータ収集システムに対応

キスラーの光学センサ(S-Motion DTIなど)を使用すると、以下のことが確実に可能になります。

  • 摩擦や滑りのない、縦方向・横方向の速度の直接測定
  • 特許取得済みの定評あるCorrevitテクノロジー
  • センサフュージョン技術による低ノイズ信号
  • 車両内の任意の基準点への、測定量のフレキシブルな変換
  • 速い、さらに速いS-Motion:最小限の信号遅延

お客様の用途向けにトータルな測定システムをシングルソースで提供

The reliable way to determine a vehicle's self-steering behavior

以下をご希望の場合:

  • 車両の走行安定性を設計し、関連する車両運動特性を測定すること
  • アンダーステア/オーバーステアが目標特性に一致するようにシャーシを調整すること


手段:

  • Correvit S-Motion光学センサなどの測定技術を車両に装備し、車両ダイナミクスの運動パラメータを取得すること
  • ISO 4138に基づき、ステア角と横方向ダイナミクス(横方向加速度)を測定し、定常円旋回走行時の車両挙動を評価すること
  • ISO 4138やGB/T 6323.6などの規格に基づく高度な走行挙動試験を用いて、横滑り角、ヨーレート、縦方向速度、操舵トルク、ロール角度を測定すること

ブレーキシステムを評価する、信頼性の高い方法

The reliable way to evaluate brake systems

以下をご希望の場合:

  • 可能最短の制動距離と最大限の運転快適性(応答挙動、作動力など)を実現できるよう、ブレーキシステムが最適に設計されていることを証明すること

手段:

  • DIN 70028に基づく直進時のABS制動試験を用いたブレーキ経路の測定
  • ISO 21994に基づく制動試験を実施し、直進時のABS制動での制動距離を測定すること
  • 制動減速度の評価
  • 制動距離の評価
  • 車両の走行安定性の評価

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